

コンテンツマーケティングで扱う記事コンテンツには、様々な役割と種類があることをご存じでしょうか。
この記事では、コンテンツマーケティングの概要を踏まえつつ、記事コンテンツの活用方法と種類について分かりやすく解説します。
コンテンツマーケティングへの取り組みを検討している方は、ぜひご一読ください。
コンテンツマーケティングとは
はじめに、コンテンツマーケティングとは何かについておさらいしておきましょう。
コンテンツマーケティングの概要
コンテンツマーケティングとは、自社サイトやブログ内で、見込み顧客に役立つ様々なコンテンツを提供することで、集客や顧客育成を目指すマーケティング手法です。
Web広告などのプッシュ型アプローチの効果が徐々に薄れてきたことに伴い、2010年頃からプル型のアプローチとしてコンテンツマーケティングを取り入れる企業も増えてきています。
コンテンツマーケティングにおける主なコンテンツ
コンテンツマーケティングで扱うコンテンツは多岐に渡ります。
代表的なものとしては
・記事コンテンツ
・メルマガ
・ホワイトペーパー
・インフォグラフィックス
・動画
などが挙げられます。
各コンテンツは独自の強みを持ち、複数のコンテンツを組み合わせることで、より集客効果や顧客育成効果が高まります。
記事コンテンツとは
本記事のメインテーマである記事コンテンツは、コンテンツマーケティングにおいて主力となるコンテンツです。
記事コンテンツの役割は、主にオウンドメディアへの集客と顧客育成です。
また、幅広い活用方法がある点でも優秀なコンテンツであるため、コンテンツマーケティングに取り組まれる際は、まず記事コンテンツから挑戦してみると良いでしょう。
記事コンテンツの活用法
では、記事コンテンツの活用方法にはどのようなものがあるのでしょうか。
活用法①:オウンドメディアへの集客
一つ目の活用法は、オウンドメディアへの集客です。
コンテンツマーケティングにおける記事コンテンツの、メインの活用法と言えます。
自社サイト内はもちろん、別途ビジネスブログなどを運用し、顧客のニーズに合わせて様々な記事コンテンツを提供することで、見込み顧客の集客を図ります。
認知段階や興味・関心段階など、顧客の購買プロセスによって提供すべき記事の種類は異なるため、どの見込み顧客をターゲットとするかを明確にすることが重要です。
ただし、新規でサイトやビジネスブログを立ち上げた場合、集客効果があらわれるまで短くとも半年程度かかる点は留意しておくべきでしょう。
活用法②:配信コンテンツとして活用
そこで役立つのが、マーケティングオートメーション(以下、MA)から配信するコンテンツを活用する方法です。
MAでは登録している見込み顧客のデータをもとに、特定の業界に属する企業や、特定の行動(メルマガを開封したなど)を取った企業など、様々な属性に分けた顧客リストを作成可能です。
その顧客リストの連絡先に、記事コンテンツを配信することで、集客に時間がかかるオウンドメディアのデメリットを補えます。
またMAで配信した場合、顧客の反応をすぐに得られる上、営業担当者との連携もしやすく、効率的な営業活動に結び付けられるでしょう。
活用方法③:SNSの投稿コンテンツとして活用
SNSの投稿コンテンツとしても活用できます。
記事コンテンツの要約版をSNSで投稿し、そこから本記事への流入を狙う形が一般的です。
Twitterなどの場合、文字数制限があるため、記事コンテンツを丸ごと投稿するわけにはいきませんが、タイトルやアイキャッチ画像などを工夫してリンクを投稿するだけでも集客効果があります。
また、SNSはオウンドメディアでコンテンツを提供する場合と比べ、拡散力が非常に高いのもメリットです。
上手く活用すれば、自社のことをまだ知らない見込み顧客の獲得にもつながるでしょう。
オウンドメディアでの投稿を軸としつつ、拡散経路としてMAによる配信とSNSによる配信を併せて活用すると効果的です。


コンテンツマーケティングで扱う記事コンテンツの種類
最後に、コンテンツマーケティングで扱うコンテンツの中でも、メインとなる記事コンテンツをテーマにお話していきます。
記事コンテンツと一口に言っても様々な種類があるので、一つ一つ特徴を見ていきましょう。
種類①:ノウハウ記事
記事コンテンツの中でも大半を占めるのがノウハウ記事です。多くの企業が自社の専門分野をテーマとしたノウハウ記事を発信しています。
ノウハウ記事は大きく、「○○とは?基本知識を解説」のような「知識提供型」と、「○○する方法をわかりやすく解説」のような「方法解説型」の2種類の記事に分けられます。
どちらも検索ユーザーの「○○を知りたい」というニーズに応えるもので、購買プロセスにおける「未認知~興味関心」段階の顧客に対して、特にアプローチしやすいコンテンツです。
種類②:事例記事
事例記事は、主に自社製品やサービスの導入事例などを紹介する記事で、先のノウハウ記事と同じく記事コンテンツのメインと言えます。
・導入した企業にどのような課題があったのか
・どの製品・サービスを導入したのか
・導入した結果どのような効果が得られたのか
などをわかりやすく解説して、読み手に自分ゴト化してもらうことを目指します。
比較・検討段階にいる見込み顧客にとって、かなり有力なコンテンツと言えるでしょう。
種類③:インタビュー記事
インタビュー記事もコンテンツマーケティングではよく活用されています。
自社のサービスや製品を利用した顧客に対してインタビューを実施し、掲載する記事を指します。
会話の流れは多少脚色するものの、顧客の実際の声を知ることができるため、見込み顧客にとっては信頼性のある情報となります。
またインタビュー中の写真を掲載し、顧客に登場してもらうとより臨場感や信頼性が高まるでしょう。
種類④:製品・サービスの活用法記事
商品やサービスの活用法を紹介する記事もあります。
自社の製品やサービスの活用方法を様々な観点から紹介していく記事は、「比較検討」の段階にいる顧客はもちろん、既存顧客にとっても有益なコンテンツです。
通常の活用方法だけではなく、製品・サービスの開発元だからこそわかる「こんな使い方もありますよ」という、意外な方法を提示するのも有効です。
種類⑤:比較記事
比較記事も色々なサイトで扱われている記事の一つです。
比較記事では、自社製品・サービスと併せて競合他社の製品・サービスも紹介し、独自性や特徴をアピールします。
自社と競合他社の製品・サービスそれぞれの良い点・悪い点を、公平な目で取り上げて紹介していくことが重要です。
その上で、自社の独自性や特徴をわかりやすく訴求し、「○○という方は、是非自社にお問い合わせください」のようなまとめに繋げると良いでしょう。
種類⑥:コラム記事
最後にご紹介するのはコラム記事です。
コラム記事とは、ここまでご紹介してきた事実ベースの記事とは異なり、記事を書いたライターの私見などを取り入れた記事です。
ライターが実際に製品・サービスを活用した体験談や、あるテーマに関する所感などを述べる記事が代表例ですが、他にも様々なテーマを取り上げることができます。
幅広い役割を持たせることができる記事であり、顧客のファン化などの効果も期待できるでしょう。
まとめ
今回は、コンテンツマーケティングで扱う記事コンテンツの役割と種類についてお話してきましたが、いかがでしたか。
記事コンテンツには様々な種類があり、それぞれ効果が異なります。
活用法とあわせて、ぜひ記事コンテンツを有効に利用してみてください。

