コンテンツSEOとは何か?初心者のためにわかりやすく解説

目次

 

 

 

自社サイトへのアクセスや売上をアップさせるため、コンテンツSEOに取り組んでいる企業が増加しています。コンテンツSEOを行なうことを検討している企業は多いと思いますが、コンテンツSEOとは何か、どうやって始めたらいいかわからない方もいるでしょう。

どんなマーケティング手法でも正しく理解できていなければ、成果を上げることはできません。コンテンツSEOに取り組む前に、正確に理解しておくことが大切です。

このページでは、ウェブマーケティング初心者向けに、コンテンツSEOとは何か、メリット・デメリット、始め方などについて解説します。

 

 

 

 

1.コンテンツSEOとは

 

 

コンテンツSEOとは、ユーザーに役立つコンテンツを提供してSEO対策を行うマーケティング手法です。SEOとは検索エンジンの検索結果でサイトを上位表示させるための施策であり、成功するとサイトへ大量のアクセスを集められます。

検索エンジン最大手のGoogleは、ユーザーが必要としている有益な情報を発信するサイトを高く評価します。そのため、コンテンツSEOではユーザーに役立つコンテンツを掲載することが重視されるのです。

また、コンテンツSEOは、サイトへコンテンツを掲載したら終わりではありません。Googleの検索順位は日々変動しており、検索順位を維持するためには新しいコンテンツの掲載やコンテンツの修正・見直しなどの更新作業を継続する必要があります。

※コンテンツとは英語で中身という意味があり、文字列・音声・動画・画像などのことです。コンテンツSEOにおいては、文章の内容、中身と意味で使われます。

 

 

 

 

2.コンテンツSEOとコンテンツマーケティングとの違い

 

コンテンツSEOと類似したものとして、コンテンツマーケティングがあります。これもマーケティング手法の一つですが、違いがわからない方は多いでしょう。ここでは、コンテンツSEOとコンテンツマーケティングとの違いについて、4つの視点から解説します。

(1)目的

 

コンテンツSEOの目的は、検索結果で上位表示させて自社サイトへのアクセス数をアップさせることです。

これに対して、コンテンツマーケティングの目的は、自社サイトに高品質なコンテンツを構築してコンバージョンを獲得し、ユーザーをファンへ変えていくことです。コンバージョンの具体例としては、商品やサービスの購入、電話やメールでの問い合わせ、資料請求などがあります。

(2)対象

 

コンテンツSEOとコンテンツマーケティングの対象は見込み客ですが、ターゲット層に違いがあります。

コンテンツSEOは自社サイトへのアクセスアップを目的としているため、検索エンジンのユーザーをターゲットにしています。

これに対して、コンテンツマーケティングはコンバージョンを目的としているため、自社の商品やサービスを知っているあるいは購入を検討している層がターゲットです。

(3)手法

 

コンテンツSEOは検索エンジンのユーザーをターゲットにしているため、間口は検索エンジンに限定されます。

これに対して、コンテンツマーケティングはいろいろな間口があります。例えば、ブログやメルマガ、SNS、動画配信サイトなど、多様な間口からユーザーにコンテンツの提供が可能です。

(4)コンテンツ

 

コンテンツSEOは検索エンジンから高い評価を受ける必要があるため、コンテンツはテキスト(文章)が中心です。

これに対して、コンテンツマーケティングは掲載する媒体が多様なため、テキストだけでなく動画や音声、画像などのコンテンツも対象となります。

 

 

 

3.コンテンツSEOを行う2つの目的

 

 

コンテンツSEOの目的は検索結果で自社サイトを上位表示させることですが、もっと詳しく言うと「関連キーワードによるアクセス増加」と「被リンクの獲得」です。ここでは、この2つの目的について解説します。

(1)関連キーワードによるアクセス増加

 

以前はトップページの1つのキーワードとURLをターゲットに設定してSEO対策をしていましたが、最近では関連キーワードに関するコンテンツも活用するようになりました。

例えば「アウトドア通販」というキーワードで、トップページの上位表示に成功したとします。これだけでもかなりのアクセスを集められますが、アウトドアに関連した「チェア」「テーブル」「ワゴン」「リュック」などのコンテンツを掲載すればより多くのアクセスを集められます。関連キーワードでSEO対策を行えば、幅広いキーワードからのアクセスを集めることが可能です。

サイト運営を始めたばかりの頃は、競合の多いキーワードでアクセスを集めるのは簡単ではありません。競合の少ない関連キーワードでコンテンツを作成すれば、徐々にアクセスが集まりドメインパワーもアップします。

※ ドメインパワーとは、検索エンジンによるサイトの評価のことです。

 

(2)被リンクの獲得 

 

コンテンツSEOを続けていくと、被リンクを獲得できるようになります。被リンクとは、外部サイトから自分のサイトへ送られたリンクのことです。検索エンジンは被リンクの質と数を検索順位を決定するための基準としており、質の高い被リンクが多いサイトは上位表示されやすくなります。

コンテンツSEOを継続すると、自社サイトのテーマやキーワードに関連したサイトからの被リンクを集めることが可能です。被リンクの数が増えてくると、検索エンジンの評価がさらに高くなり上位表示される傾向があります。

 

 

 

 

4.コンテンツSEOが注目されている理由

 

 

2012年あたりからコンテンツSEOは注目されるようになりました。現在も同じような状況ですが、ここではコンテンツSEOが注目されている理由を解説します。

(1)ブラックハットSEOの規制 

 

ブラックハットSEOとは不正な方法で検索順位を上昇させる手法で、サイトやページの品質に見合わない検索順位に表示させることを目的としています。以下は、ブラックハットSEOの具体例です。

・大量の不自然な被リンク
・オリジナルでないコピーしたコンテンツの掲載
・隠したテキストやリンク
・キーワードを不自然なほど大量に盛り込んだ記事

2012年くらいまではブラックハットSEOの全盛期で、品質の低いサイトが検索結果の上位を占めていました。一方で、質の悪いサイトが上位表示されると、検索ユーザーが本当に知りたい情報を得られない状況になったのです。

そこでGoogleは大規模なアップデートを実施して、検索エンジンの性能をアップさせました。その結果、ブラックハットSEOを行っているサイトが排除され、ユーザーに役立つ高品質なコンテンツを掲載しているサイトが上位表示されるようになったのです。

 

(2)SNSとの連携により拡散されやすい

 

コンテンツSEOはSNSとの相性が良いため、うまく連携すれば拡散されやすくなります。近年、FacebookやTwitterなどのSNSが流行していますが、拡散されるのは良質なコンテンツを紹介した場合だけです。低品質なコンテンツはユーザーに評価されないため、SNSで拡散されません。

コンテンツSEOとして作成したコンテンツはSNSに投稿しやすく、時間が経過してから繰り返し投稿できるというのもメリットです。

 

 

 

5.コンテンツSEOのメリット・デメリット

 

コンテンツSEOは優れたマーケティング手法ですが、メリットばかりでなくデメリットもあります。ここでは、メリットとデメリットを紹介します。

 

(1)メリット 

 

コンテンツSEOには、以下の5つのメリットがあります。

・見込み客へのアプローチが可能

自社サイトへのアクセスを増えると、見込み客へのアプローチが可能です。すぐに自社の商品やサービスを購入しないが、いずれ購入する可能性のあるユーザーとコンタクトできます。

・集客を安定化できる

コンテンツSEOは、リスティング広告より安定的に集客できます。リスティング広告は即効性のある集客方法ですが、アクセスが増えると広告費も増える仕組みになっています。そのため長期間にわたって継続的に利用すると、莫大な広告費がかかるのがデメリットです。

一方、コンテンツSEOでは作成したコンテンツがサイトへ構築されていき、すべてのコンテンツに集客効果が期待できます。コンテンツSEOはコストパフォーマンスに優れたマーケティング手法です。

・サイトを資産化できる 

コンテンツを構築していくとサイトを資産化できます。質の高いコンテンツが増えていくと、検索エンジンのサイトへの評価が高まっていくからです。

・SNSで拡散されやすい

ユーザーにとって有益なコンテンツは、SNSで拡散されやすいという特徴があります。ユーザーに役立つ正確な情報を発信し続けると、SNSで拡散されてコンテンツSEOの目的を達成できる可能性は高まります。

・自社のブランディング化 

自社のサイトやページがターゲットキーワードの検索結果で上位を独占できれば、サイトの信用や権威を高められます。自社サイトをブランディング化することが可能です。さらに特定のキーワードで検索するユーザーが、自社サイトをイメージするようになります。

・リアルビジネスで活用できる 

コンテンツSEOのターゲットキーワードに自社の商品やサービスと関連性のあるものを選定すると、コンテンツをリアルビジネスに活用できます。例えば、コンテンツで扱った内容をクライアントとの商談の中で活用したり、営業資料として提供したりすることも可能です。

(2)デメリット

 

コンテンツSEOには、以下の3つのデメリットがあります。

・効果が出るまでに時間がかかる

コンテンツSEOは即効性のある手法ではなく、効果が出るまでに時間がかかります。検索エンジンから高い評価を受けるには、ある程度の時間を必要とするからです。検索エンジンは質の高いコンテンツを多く掲載しているサイトを高く評価するので仕方ないことです。

・コンテンツ作成に手間がかかる

良質なコンテンツを作成するには時間と手間がかかります。記事を書く場合、キーワードの選定、構成案の作成、執筆、校正など多くの作業をしないと品質の高い記事を作成できません。

・コンテンツのメンテナンスが必要

サイトへ掲載したコンテンツは定期的にメンテナンスする必要があります。メンテナンスとは記事の加筆・修正のことであり、リライトとも言います。サイトへ記事をアップした後は定期的に効果測定をして、検索エンジンから評価されない記事はリライトしなければなりません。

 

 

 

 

6.コンテンツSEOの始め方

 

 

ここではコンテンツSEOの始め方を簡単に解説します。実際にコンテンツSEOに取組む場合に参考にしてください。

(1)コンテンツSEOの目的設定

 

最初にコンテンツSEOの目的を設定します。目的によって、どんなコンテンツを作るかが決まってくるからです。コンテンツSEOの目的の例としては「商品やサービスの認知度アップ」「企業のブランディング」などがあります。また、具体的な数値目標も設定しておくと、効果測定に役立つでしょう。

 

(2)自社の商品やサービスをユーザー目線で分析する

 

自社サイトへのアクセスアップやコンバージョンなどの結果を出すためには、自社の商品やサービスをユーザー目線で分析する必要があります。例えば、自社製品のターゲットが高齢者であれば、高齢者の目線でコンテンツを作成するのです。

 

(3)検索キーワードの選定 

 

コンテンツでアクセスを集めるためには、検索キーワードの選定が重要です。自社の商品やサービスから想起されるキーワードを洗い出して、その中からターゲットキーワードを選定します。ただし、ビッグキーワードはライバルが多く上位表示しにくいので、ビッグキーワードと関連キーワードの複合キーワードを選定すると、上位表示しやすいでしょう。

 

(4)ターゲットのペルソナ設定や抱えている問題を分析 

 

どんな人をターゲットとするコンテンツなのか、ターゲットのペルソナ設定をします。ペルソナとは、商品やサービスの典型的なユーザーを表した仮想の人物像です。例えば、年齢、性別、職業、居住地、家族構成などでペルソナを設定します。

ペルソナを設定したターゲットが抱えている問題も分析すると、ターゲットをさらに明確化することが可能です。

 

(5)コンテンツ記事の作成とサイトへの掲載

 

ここまで準備ができたら記事を作成していきます。タイトルや見出し、文中にターゲットキーワードを盛り込み、ペルソナの問題を意識して記事を執筆することが大切です。記事を執筆する場合はいきなりサイトへアップせず、文章ソフトなどを利用します。完成した記事を何度も校正する必要があるからです。

何度も記事を校正してからサイトへアップロードし、すぐにSNSへ投稿しましょう。

 

(6)効果測定とコンテンツの改善 

 

コンテンツをサイトへアップしたら、必ず効果測定をしましょう。上位表示に成功する場合もあればそうでない場合もあります。3ヶ月くらい経過しても上位表示できなかったコンテンツは、加筆修正して改善しましょう。

 

(7)コンテンツの更新と改善の継続

 

高品質なコンテンツを構築していくと、検索エンジンに高く評価されます。コンテンツSEOの目標を達成するためには、コンテンツの更新と改善を継続していくことが大切です。一度上位表示されたサイトやページでも順位が落ちることはあるので、定期的にコンテンツの更新や改善をしていきましょう。

 

 

まとめ

 

コンテンツSEOは、自社サイトへのアクセスを増やしコンバージョンを獲得するのに有効なマーケティング手法です。ただし、質の高いコンテンツを作成するには時間と労力がかかりますし、結果が出るまで時間がかかります。自社で記事作成できる人材や環境が整っていれば、じっくり取り組んでください。もし難しいようでしたら、高品質な記事を作成してくれる専門会社へ依頼することをおすすめします。

 

 

関連記事